プールの形状とデザインによって、その場の印象が大きく違ってきます。日本では、家庭用のビニールプール、学校や競技用プール、スイミングスクールのプールをまとめてプールといいます。
一方、海外のプールの捉え方は日本とは違います。
海外では自宅に庭に作るプールを何て呼ぶ?
2017年フランスで開催されたプールの見本市に視察に行った際に、我々がプールと呼んでいたものが、別の呼ばれ方をしていたのに驚きました。調べてみると、世界では学校や競技用の物をプールと呼び、家の庭にあるものをピッシーヌと呼んでいることが分かりました。
家の庭にのプールを作る文化がなかった日本では、水泳や水遊びをする水槽全般をプールと呼んでいました。
海外では、自宅の庭に作る小型の水遊びをしたり、水景を楽しんだりする水槽をピッシーナとよんでいました。
海外留学のホームステイ先にあるのは、ピッシーヌです。プールと呼ぶと少し変な顔をするみたいですので、気を付けてくださいね。
プ―ルの大きさによる違いで呼び名が違う
- プール 学校や競技用で使われる大きな水槽
- ピッシーヌ 自宅の庭などにある水景や水遊びを楽しむ水槽
※日本ではピッシーヌという言葉が浸透していないので、以降もプールという言葉を使用します。
プールで泳ぐにはどれくらいの長さが必要?
泳いでいるという実感を得るには?
プールの目的は「泳ぐこと」です。長さ3.8ⅿ~16ⅿと様々な長さのプールを作ってきました。
「泳いでいるという実感」を得られるには、クロールで左右の腕を2回づつ動かせるだけの長さであると、断言します。
その長さは6ⅿ以上です。深さは1.1ⅿ
6ⅿ未満は水遊びができる観賞用プールになります。
特に、お孫さんに喜んでもらいたいと庭にプールを作る方がいますが、無邪気なちびっ子はこんなことをいいます。
「なんか泳いでいる感じがしな~い。」
プールのサイズでお悩みに方は、迷わず6ⅿ以上にしましょう!
プールサイズによる施工金額の違い
ドリームガーデンが取り扱っているマジラインプール(フランス製)は、外周20ⅿのプールが作れるセットがあり、このセットに不足パーツを追加して様々なサイズのプールを作ります。
外周20ⅿのセットで以下のサイズのプールが作れます。
- 5ⅿ×5ⅿ 25㎡
- 4ⅿ×6ⅿ 24㎡
- 3ⅿ×7ⅿ 21㎡
- 2ⅿ×8ⅿ 16㎡
プールの価格=部材代+工事費(掘削・組立・コンクリート・配管・電気)+残土処分
部材代金は同じでも、5ⅿ×5ⅿ 25㎡のプールの工事代金の方が高くなります。
プールの形状による違いを解説
レクタングル(長方形)型
レクタングル型のプールは、自宅の庭からホテル等の商業用まで幅広く作られています。長方形は特殊な加工が無く施工性に優れており、施工コストも抑えられます。
自宅の庭では、最小では2ⅿ×4ⅿの可能ですが、3ⅿ×7ⅿ~4ⅿ×8m位のサイズで作ることが多いです。ホテル等の商業では4ⅿ×10ⅿのサイズ以上を設置するケースが多いです。
写真:2021年3月 弊社施工
オーバル(玉子型・楕円)型
オーバル型のプールは、曲線にするための特殊加工が必要になり、レクタングル型に比べ施工性が悪く、施工コストが高くなります。また、緩やかな曲線で作るためには、長い半径が必要となり、広い面積の庭にしか作れないプールです。植栽やプールサイドの演出をすることで、より水景を楽しめる庭になります。
インフィニティプール
プールの外側の壁に傾斜をつけ、その上部を水面ラインにします。水面が空や海や森と繋がっているように見せるものをインフィニティプールと呼びます。代表的なインフィニティプールはシンガポールのマリーナベイサンズの屋上プールです。施工には高い技術が要求されます。
周辺の景色を取り込むため、眺めのいい高台に作るのが絶対条件になります。
プールに入ると水が外側に溢れだします。溢れ出た水をもう一度プールに戻す装置を作るにはコストがかかりますので、そのまま排水する方がいいでしょう。
2022年9月 弊社施工
「自宅の庭にプールを作る」ために知っておきたいこと
本記事では、大きさや形状によってプールの印象が変わることを解説しました。目のに海が広がっている庭であれば、インフィニティプールがおすすめです。次の記事では、プールを充実させる付帯設備について詳しく解説します。次の投稿お待ちください。