2025/02/19 八郷の現場レポート─破壊と創造の灯を庭に

すでに設置されていた既製品の庭園灯。しかし、お客様の心には響かず、「もっと趣のある灯りを」とのご要望を受けました。
エクステリアメーカーや大手建築設備メーカーの既製品を調べましたが、どれも決め手に欠ける。そこで、完全オリジナルの庭園灯を製作することに決めました。
お客様の希望は、背丈よりも大きいものを5本、少し小ぶりなものを4本。
まずは、イメージ図を手書きで描き起こし、形にしていきます。
コンクリートの型枠は杉板で組み、木目の風合いを残しました。さらに、コンクリートを割り、無骨な鉄筋を敢えて露出。その鉄筋は錆びぬよう黒塗りし、中央に船舶照明を設置。
こうして生まれたのが、「破壊の灯(ともしび)」。
アプローチに5本並ぶその姿は、まるで野外アートのよう。夜になると、灯りがともり、幻想的な景色を創り出します。
そして、この「破壊の灯」がともる庭は、前面に芝生が敷かれ、ハスクバーナのロボット芝刈機が活躍する、管理の行き届いた美しい空間。
人工的なものと自然が融合し、洗練された景観の中にアートのような灯りが点在する──そんな唯一無二の庭が、ここ八郷に完成しました。
夜の訪れが待ち遠しい、そんな庭です。