プールに使用する水について
プールの水は、水道水を推奨します
プールに使用する水は水道水を使用します。
7ⅿ×3ⅿ×1.1ⅿ(深さ)のプールには23㎥の水道水が入ります。各家庭に届く水道料金の請求書から算出してみてください。水道料金と下水道使用料の両方の費用がかかります。自治体によって変わりますが10,000円はしないはずです。
井戸水をプールに入れるのは推奨しません
プールに井戸水を入れる場合は注意が必要です。
水道水には定められた塩素が残留していますが、井戸水には細菌などが含まれています。また、鉄分やミネラルを含んでいますので、濾過フィルターを通過した水に塩素を投入する必要があります。
プールの水の消毒について
プール内の細菌を塩素が消毒します
水道水を入れても、時間とともに塩素は抜けていきます。熱帯魚の水のカルキ抜きと同じです。塩素は、殺菌をしてくれます。ところが塩素が抜けるとあっという間に緑色の藻が増殖します。塩素を入れるとその藻も死滅させることができますが、これだけでは水はきれいになりません。
プールを消毒する使いやすい塩素
最新の濾過システムに適合して作られたプール用固形の塩素には、ゆっくり溶けるスロー塩素と、水質が悪化してしまった時に、急激に塩素濃度を上げるショック塩素の2種類を使用します。
プールの水の汚れをとる濾過機について
澄んだ水は、濾過機が大切なポイント
塩素によって死滅した細菌や、砂やホコリ、人の垢等を取り除くには濾過する必要があります。この濾過の処理能力によって、プールの水質維持が大きく変わります。学校で使われていた濾過機はイニシャルコストもランニングコストもかなり大きいようです。
プールの水質をきれいに維持するためには、「塩素で殺菌して濾過をする」ことが原則ですが、学校のプールのような設備は現実的ではないし、水を毎度入替すると水道代がかかり過ぎてしまいます。
節約のためにシーズンオフに水を抜いてしまうと、せっかくのリゾート感が台無しですので、1年を通して水の入ったプールを維持することが理想です。
プールの濾過機は、フランスのマジライン社製が優れていた
フランス最大のプールメーカーであるマジライン社の濾過システムは、水力学の革新技術で、同等電気消費量の従来フィルターに比べ、濾過水量を倍増させることにより、流量5㎥/hr以下の小型ポンプの使用でも、最大20㎥/hrの水を濾過します。
革新的なプール濾過システム
この水力学の革新技術によって、ポンプの寿命を延ばし、消費電力を押さえてくれます。わずか450Wの小型ポンプにもかかわらず、1時間あたり20㎥もの水を移動させます。
このポンプによって運ばれた大量の水は、直径15ミクロンのゴミまでも濾過するフィルターを通過することにより、澄んだ水を維持します。
プールの水の、PH調整について
PH調整剤で水を中性にする
PHがアルカリ性になると水がヌルヌルした感じになり、酸性になるとピリピリした感じになります。厚生労働省の定めるPH値は5.8~8.6です。
PH調整材を使った、このPH値の範囲内になるようにします。
プールの底に沈んだ砂やゴミのお掃除について
プールに沈んだ葉っぱなどのゴミは網で採ります。
風に飛ばされてプールに入るゴミの多くが
- 葉っぱ
- 砂やホコリ
これらのゴミは網ですくい取ります。
プールをお掃除するロボット
プールの底に沈んでしまった砂や小砂利は、網では十分にすくいあげることができせん。それらの掃除は「水中ルンバ」とも言われているプール用お掃除ロボットが強い味方です。
ゴム製のキャタピラで進み、ブラッシングしながら、ゴミを吸い込みます。壁面もよじ登りながらブラッシングしてくれます。
プールの水の入替について
水の入替は年に1~2度
濾過システムと塩素に、お掃除ロボットが稼働することで、水質はきれいな状態を維持され、水の入替は年に1~2度になります。プールに入る夏前に代えることを推奨しています。ホテル等の利用頻度の多いところでは、交換回数は増えますが、2度で十分です。
水を排水するには、水中ポンプが必要です。それは、排水弁が無いからです。排水弁があることにより、漏水リスクが増えます。また、誤って排水弁が取れてしまい、排水口に吸い込まれる危険性もなくなります。
水を貯水する時は、立水栓などからホースで繋いで水を入れます。
プールの年間維持費について
プールの年間維持費は50,000円程度
もし、月に2度程度プールの水を入れ替えるとしたら、水道料金だけで、20万円を超えるかもしれません。しかし、最適な濾過システムと塩素、お掃除ロボットを組み合わせて、定期的に管理をすれば、水の入替は年に1度で済みます。
費用項目 | 年間維持費 |
---|---|
水道料金 | 10,000円 |
塩素 | 20,000円 |
電気代 | 5,000円 |
雑費 | 15,000円 |
合計 | 50,000円 |
「自宅の庭にプールを作る」ために知っておきたいこと
本記事では、プールの水質管理や維持費について解説しました。プールの維持費が想像していたよりも安かったのではないでしょうか?もしかすると、高いお店で飲んだ一回のお酒代の方が高いのでは。次の記事では「プールの構造と種類」について詳しく解説します。